人工パーマネント

大好きだった人が好きと言ってくれた黒髪を、茶色に染めました。私が男友達といくら仲良くしてても興味を示さなかったのに、茶髪にするって言ったら怒っていたので、不思議な人だなと思っていたなぁ。思えば、私と彼の終わり方って十割私が悪かったけど、すれ違いってやつだったんだと思う。誕生日プレゼント貰えなくたって、ずっと一緒にいればよかった。女の子に何買っていいかわかるほど、器用な人じゃないってわかってたのに。欲しいもの教えて、って言われたときに格好つけて別に何でもいいよなんて言わなきゃよかった。私のこと遊びに誘ってくれなくても、そんなこと気にせず遊びに誘えばよかった。忙しそうにしてる私のこと気遣っていてくれたんだって、気付けばよかった。最後の最後まで、私のわがまま聞いてくれたのに、私は数少ない彼のわがまま何も聞いてあげられなかったなぁ。髪ももう染めちゃったし。私じゃない誰かの隣で、彼が幸せになってればいいな。